『阿伎留城』ってどんなお城なの?その規模や構造について…

 

東京都あきる野市の天竺山(てんじくやま)にあったとされる「阿伎留城(あきるじょう)」は、鎌倉時代ごろに築城されたと言われていますが、確かな史料や遺構が発見されていないため、城の全容や城主、歴史についての詳細はよく分かっておらず、言い伝えが残っているのみです。

 

天竺山は標高300m、比高100mの山で、現在は三内神社(さんないじんじゃ)という神社が建てられ、ハイキングコースとして利用されています。

 

 

入り口の大きな鳥居をくぐって進むと、東京都青梅市の御嶽神社(おんたけじんじゃ)から分祀した祠があります。その祠から5分ほど進むと、建物のある削平地に出ます。

 

この建物は三内神社の拝殿で、この場所に城の防御施設である、曲輪(くるわ)があったのではないかと言われています。

 

拝殿のあった場所からさらに15分ほど進むと頂上に到着します。頂上には三内神社の本社が建てられており、この場所が城の中心である本丸だったのではないかと言われています。

 

 

また、これらの場所以外にも山中には、堀の跡のような溝や、曲輪跡のような削平地などを確認することができます。しかし、どれも城の遺構である確かな証拠にはなっていないようです。

 

ちなみに、阿伎留城に関する解説の看板などは一切ありません。頂上への道中は所々石段で整備されているので、比較的歩きやすいのではないかと思います。

城があっても不思議ではない? この城の歴史について

 

この城の歴史については、前述の通り史料が無く、言い伝えが残るのみとなっています。

 

この城はこの地の豪族であった三内氏(さんないし)が築いたとも、武蔵国(むさしのくに 今の東京都、埼玉県、神奈川県の一部)を中心に大きな勢力を持っていた、武蔵七党(むさししちとう)と呼ばれる中小武士団の一つである、西党(にしとう)に属していた小宮氏(こみやし)が築いたとも言われています。

 

築城した一族が代々城主を務めていたと思われ、戦国時代になると北条氏の配下になったのではないかと考えられています。

 

 

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阿伎留城🏯鎌倉時代の豪族 三内氏によって築かれた。郷愁を感じさせられる踏切を渡っての城跡は風情が感じられてgood 😄 #城 #城巡り #山城 #武蔵 #東京都 #鎌倉時代 #三内氏#阿伎留城

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天竺山からは戸倉城(とくらじょう)や八王子城(はちおうじじょう)、戸吹城(とぶきじょう)といった北条氏配下の城たちの姿を確認することができるので、他の城の支城や連絡地点、有事の際の避難所として使われていたとしても不思議ではありません。

 

1590年、北条氏の滅亡とともにこの城も役目を終えて、廃城になったのではないかと考えられます。

長い歴史のある神社 三内神社について

 

阿伎留城跡」に建てられたとされる三内神社は、平安時代最初期、天武天皇の治世であった805年に創建されたとされています。

 

日本神話において国造りを行った大国主命(おおくにぬしのみこと)や、医薬などを用いて大国主命とともに国造りを行い、天下の運営を助けたとされる、少名毘古邪神(すくなびこな)など、10柱の神様を祀っています。

 

創建時は天竺山の麓の畑にあったそうです。また名前も、この地が秋留郷三宮村(あきるのごうさんのみやむら)と呼ばれていたことから、三宮大明神や秋留大明神などと呼ばれていたようです。

 

しかし、村の名前が三内村(さんないむら)に改められたことにより、この神社も三内神社と呼ばれるようになりました。

 

神職は代々この地に住む三内氏が務め、江戸時代になると神社の建物を天竺山に移し、現在のようになったと言われています。拝殿の狛犬は1866年に奉納されたものとのことです。

 

 

ちなみに、この山から東に500m先には1191年創建の大悲願寺(だいひがんじ)というお寺があるのですが、このお寺には独眼竜で有名な仙台の大名、伊達正宗の弟である小次郎がいたとされ、正宗も弟に会いに訪れたことがあるそうです。城跡見学といっしょに、こちらにも訪れてみてはいかがでしょうか。

『阿伎留城』のまとめ~アクセス情報など~

 

 

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《所在地》

東京都あきる野市三内190

JR武蔵五日市駅東側、自治会館横の踏切を渡った先の大きな鳥居が山道の入り口です。

 

 

《交通機関でのアクセス》

JR五日市線【武蔵五日市駅】線路沿いに東に徒歩数分

 

 

《車でのアクセス》

圏央道【日の出IC】から約5分 武蔵五日市駅を目指してください。

 

 

《駐車場》

近くにはありません。武蔵五日市駅前のコインパーキング等を利用してください。

 

 

《時間》

24時間開放しています。ですが夜は明かりが無く、大変危険ですので昼間に見学することをおすすめします。

※くれぐれも他の登山者の方のご迷惑にならないようにしましょう。