もくじ
『八王子城』ってどんなお城?城の規模や復元された石垣・虎口・曳橋
八王子城は1587年頃に北条氏照によって築城された東京都八王子市にある城で、国の史跡ならびに日本100名城の1つに指定されています。
周囲を北浅川と南浅川に囲まれている標高445mの城山に築かれていた山城で、範囲は東西に3km・南北に2~3kmとなっています。
本丸や曲輪(堀や土塁で区切った区域)を中心とする要害地区、御主殿(城主・北条氏照の屋敷)を中心とする居住地区、城下町を中心とする根小屋地区に分かれています。
先日、立川に用事があったので、ちょいと足を延ばして、八王子城址まで行ってきた
何でこんな山の中にお城を作ったんだろう pic.twitter.com/dY1qwPCYqF
— 田舎者のおっちゃん (@mantax_world) 2018年2月22日
現在は、本丸や御主殿といった建物はなく跡地しかありませんが、1951年に国の史跡に登録されると、御主殿跡近くの石垣・虎口・曳橋の復元が行われました。
とくに、石垣は当時のものを利用し忠実に再現されていて、一説には北条氏照が安土城の石垣を参考にして築いたともいわれています。
観光に来た際は、八王子城跡ガイダンス施設があるので、ここで城全体の地図をもらって観てくださいね。
また、山頂まで行く方は約40分かかる登山となるので、それなりの準備をしてきてくださいね
八王子城主・北条氏照ってどんな人物?北条氏を支えた隠れた名将!
戦国時代の関東地方は小田原城を本拠とした北条氏が支配していました。
※北条五代(早雲・氏綱・氏康・氏政・氏直)とも呼ばれている
北条氏照は北条氏第3代目当主・北条氏康の3男として1542に生まれます。
3男であったことから大石氏の養子になり大石氏を継いでいます(後に北条氏に復姓)。
ただ、北条氏照は本家の北条氏の使者として上杉氏や伊達氏と交渉するなど外交で手腕を発揮しました。
その後、1571年に北条氏照は八王子城を築城し自ら城主となりました。(※完成したのは1587年)
軍事面でも関東各地を攻めて北条氏の領土を拡大させる活躍をします。
八王子城址を散策 pic.twitter.com/lxaLj7UmKO
— かぐらの (@kagurano) 2018年7月16日
これら北条氏照の活躍によって北条氏は関東での一大勢力になり、一部の人々からは「隠れた名将」とも呼ばれています。
地元の人からも親しまれていて八王子市では北条氏照まつりが開催されています。
小田原征伐で悲運な最期を迎えた八王子城!大勢が自害した御主殿の滝
関東で一大勢力を築いていた北条氏ですが、1590年に滅ぶことになってしまいます。
中部地方から九州地方までを支配下においた豊臣秀吉が北条氏を討伐するために関東へ侵攻してきます。
この時、北条氏照は本拠の小田原城にいて、八王子城には城代の横地吉信や家臣の中山家範、農民や女性・子どもら3000人がいました。
そんな中、八王子城は豊臣勢1万5千によってたった1日で落城してしまいます。
城内にいた兵は降伏することなく討ち死する者や自害する者が多くいました。
八王子城址の看板と霊園に挟まれて死者が電話するという電話ボックスと廃病院二枚 pic.twitter.com/ucM41iXlbk
— 猫温泉 (@nekospA555) 2018年11月25日
氏照の正室をはじめ女性や子どもは御主殿の近くにあった滝で身を投げ自害します。その後、滝から続く城山川は三日三晩の間、血に染まったといわれています。
八王子城の麓の村では城山川の水で炊くとお米が真っ赤に染まったという言い伝えから、供養のために赤飯を炊く風習が生まれたと伝えられています。
一方、城主の北条氏照は小田原城落城後に兄の北条氏政とともに自害しました。
一昨日の八王子城址 pic.twitter.com/Q2PLT7O1jZ
— 縦割れ🌹も美しい (@pipilman) 2018年11月18日
現在では心霊スポットとして有名ですが、肝試しといったふざけた気持ではなく、北条家のために戦った方たちを供養する気持できてください。
八王子城の麓には北条氏照のお墓もあるので、来た際にはこの墓所と御主殿の滝で手を合わせてくださいね。
『八王子城』へはどうやって行くの?アクセスや営業時間・料金情報
《所在地》
〒193-0826 東京都八王子市元八王子町3丁目
《アクセス》
- バス
JR中央線・高尾駅の北口1番バス停より、西東京市バス「高尾の森わくわくビレッジ」「恩方ターミナル」「宝生寺団地」「大久保」「大久保・陣馬高原下」「グリーンタウン高尾」「美山町」行きに乗り、「霊前前・八王子城跡入口」で下車。徒歩15分。
JR中央線・高尾駅の北口1番バス停より、西東京バス「八王子城跡」行きで終点まで行く。※土日のみ
- 自家用車
無料の駐車場があります。
※午前8時30分~午後5時
《営業時間》
城跡は24時間観光できます。
※夜間は暗くて危険ですが、観光したい方は気をつけてください。
ただ、ガイドは午前9時から午後4時です。
※受付は午前9時~午後5時
※悪天候の場合は休止する可能性あり
《料金》
入城料・見学料は無料です。
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